Cygames(サイゲームス)の人気ソシャゲ「ウマ娘」がコナミに提訴されるという話が入ってきました。
以前からウマ娘はコナミのパワプロに酷似した育成システムとは言われていました。
ただ一説によるとパワプロの特許はもう切れているという話もあります。
何が本当なんでしょうか?
一体どの部分がコナミに訴えられたのでしょうか?
またウマ娘のサービスは終了してしまうのでしょうか?
その3点を纏めていきます。
コナミのパワプロ特許は切れている?
まずパワプロの育成システムに関する特許が切れているのは有名な話です。
具体的には
特開2001-175157(〜2019/12)
特開2001-252472(〜2020/3)
とされこちらは2000年の時点で特許が切れています。
ただしこれ以外にもパワプロ関連の特許はまだあり今回サイゲが訴えられた部分は別にあるんじゃないかといわれています。
ウマ娘のどの部分が特許侵害に当たるのか?
それでじゃあどの部分が引っかかったのかという話ですが。
まずこれをご覧ください。

これは2013年にコナミから出願された特許です。
ゲームの特許は基本的に20年で切れるのでまだ余裕で生きてますね。
ウマ娘をプレイしたことがある方はこの文章でピンと来たと思います。
そうサポカです。
ウマ娘では育成するキャラクターにサポートカードを6枚(フレンド含む)設定することができます。

この設定するサポートカードによって特定の育成イベントが発生するようになります。
はい。
メチャクチャ特許の内容に被っているように思えますね。
特許の内容の特に、
”前記設定手段によって設定された前記第1キャラクタまたは複数の前記第1キャラクタの組み合わせに応じた特定のイベントをゲーム中に発生させるイベント管理手段”
がサポカで特定のイベントをゲーム中に発生させる部分と同じです。
サイゲ。こーれはちょっと厳しいか?
ウマ娘のサービス終了はあり得る?
コナミ側の訴えの内容は
”Cygamesが提供しているゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』の特許権侵害に基づく損害賠償請求およびそれらの生産、使用、電気通信回線を通じた提供等の差止請求等”
となっています。
損害賠償請求はまあ解るとして、「差止請求」という怖い文言も並んでいますね。
差止請求がこの場合適用されるとするなら、知的財産法特許法100条がそれに当たるのでしょうか。
「特許法100条 特許権者又は専用実施権者の差止請求権」
差止請求が適うとその時点でウマ娘はサービスが停止します。
サービス終了にはなりません。
が、システムを一新するまでサービス再開は難しいですね。
サイゲがかなりの苦境に立たされるのは間違いありません。
これはサイゲは相当気合を入れて裁判に臨まなければなりません。
またサイゲの言い分としては、

とある通り「俺たちは一切特許は侵害してないぜ!」のスタンスです。
コナミはこれまでにも裁判を起こしている
さて、今回サイゲにブチギレのコナミですが、これまでにもいくつか裁判を起こしてきました。
中にはかなり話題になったケースもあり非常に興味深かったので紹介します。
ときめきメモリアル改変セーブデータ訴訟
スペックコンピュータという会社がときめきメモリアルの改変セーブデータを販売してました。
これに起こったコナミは1996年11月27日に提訴。
2001年2月13日にコナミ側の勝訴が確定しました。
まあこれは勝って当然ですね。
BEMANIジャレコVJ訴訟
ジャレコというメーカーから出ていた音ゲー『VJ』がBEMANIに似ているという理由でコナミが提訴しました。

ナムコも自社で運営しているゲームセンターに当該ゲーム筐体を設置しており、コナミ側はこれの撤去を請求しました。
これによりコナミvsナムコ&ジャレコという一大戦争に発展。
当時の音ゲー界隈を揺るがせる事態に発展していきます。
一時はナムコがパワプロを訴えるという意味の分からない状況になったとか。
しかし心配もつかの間、2000年7月3日にコナミとナムコが和解。
2000年12月18日にはコナミとジャレコが和解して問題は収束していきました。
まとめ
以上が「ウマ娘がサ終!?コナミに提訴されてる問題の部分はどこ?」です。
コナミはもともと知的財産権にはかなり厳しく対応する企業というのはゲーマーの間では有名な話です。
それにもともとウマ娘はコナミから訴えられるんじゃないかとは言われてました。
もちろん特許はすでに切れているというのがウマ娘オタの通説だったのですが。
今回ついに恐れていたことが起きてしまった感じですね。
一体この問題はどのような決着を見せるのか、注目ですね。