志村祥瑚さんという方をご存知ですか?
新体操のメンタルトレーナーも務めて2019年の大会で金メダルを獲らせた凄い人です。
マジシャンと紹介されていますがその正体は精神科医。
東京オリンピックでもメンタルコーチを務めていました。
あまりの異色の肩書きで学歴や経歴、マジックとの出会いなど気になったことをまとめました。
志村祥瑚の学歴と経歴
生年月日:1991年10月8日
出身:東京大田区
学歴:慶應義塾高等学校→慶應義塾大学医学部
特技:マジック
病院:銀座駅前メンタルクリニック
2012年:ラスベガスJr.マジック世界大会で優勝
2012年:マジックのために慶応大学医学部に進学
2016年:Mr.マリックと出会う
2019年:新体操国際大会でメンタルコーチを務める
2021年:東京オリンピックで女子新体操メンタルコーチを務める
マジックと出会ったきっかけ
志村さんはマジックと出会ったきっかけを次のように語っています。
志村さんは父親のマジック道具をみてマジックに興味を持ちました。
小学校でマジックを披露するとあっという間に人気者になれたそうです。
それからはどんどんマジックにのめり込んで行きました。
しかし親はそれを良しとしなかったようです。
親に医者になるのが当たり前と言われた
「テストは100点以外は取るな。お前は医者になるんだ」
志村さんは母方の家がクリニックを営んでいるそうです。
当然医者になるのが当たり前だと子供の頃から厳しく育てられました。
親にこう言われたそうです。
厳しいなんてもんじゃないですよね。裕福でもこれはキツイ…。
週に10個の習い事を課され、そんな厳しい環境での唯一の安らぎがマジックでした。
医学部に合格して燃え尽きた
志村さんは厳しい教育に耐えて無事医学部に合格しました。
しかしそれまでの反動からか完全に燃え尽きてしまったそうです。
今まで受験勉強に使っていた時間が全てマジックの時間になり、結果留年することに。
これまで絶対に100点以外が許されなかった志村さん。
留年はかなりメンタルに来たようで、軽いうつ状態になってしまったそうです。
学業で満点がとれないならマジックで!
留年、それすなわち学業における赤点であり一生消えない傷。
そう思った志村さんは、今度は学業ではなくマジックで満点を取るために奮闘します。
なんとか赤点を取り返さないと自分の価値は無いという気持ちで一杯だったといいます。
死にものぐるいで練習に励みラスベガスで行われる20歳以下の世界大会に出場します。
しかし、帰国後また鬱になります。
原因は元々負のエネルギーで頑張っていたこと。そして医学生でありながらマジシャンであることに矛盾を感じていたこと。
恵まれた環境でも本人は死を考えてしまうぐらい悩んだとか。
Mr.マリックとの出会い
そんな悩みを抱えながらも大学3年のときにMr.マリックさんと出会います。
マリックさんに悩みをぶつけると優しく話をしてくれました。
「昔からマジックをやっていた職業は3つあるのを知っていますか?」
志村さんは「知りません」と答えます。
こんな親身に答えてくれるなんてマリックさんめちゃめちゃ良い人ですよね。
この話で志村さんは「医者とマジック」が両立できないという縛りから開放されました。
それからは勉強の意欲も取り戻し一度も留年せずに、むしろいい成績で医者になります。
現在の活動は?
2019年9月の世界選手権、団体総合で銀メダル、団体種目別ボールで金メダル。
これだけでも素晴らしいメンタルコーチとしての実績ですよね。
志村さんは新体操日本代表・フェアリージャパンを2017年から指導しています。
それ以外にも企業経営者のメンタルコーチや現役のマジシャンとしても活躍。
東京の渋谷駅前メンタルクリニックでは外来診療も行っています。
YoutubeでもMr.マリックさんのチャンネルに出演。テレビなどにも出ています。
2020年の映像ですが、恩師のマリックさんとは今でも交流があるのが良いですね。
現在は医師業の傍らテレビ、ラジオなどで精力的に活動しているようです。
ご視聴ありがとうございました!#アシタノカレッジ #志村祥瑚 pic.twitter.com/NdWf8QaDQ9
— 志村ショウゴ (@magicshogo) July 21, 2021
まとめ 志村祥瑚さんは医者とマジックを両立した凄い人
子供の頃から学業とマジックに奮闘してきた志村祥瑚さん。
今では精神科医としてクリニックで外来を受けつつ、マジシャンとしても活躍していました。
これからも2つの道を極める姿をたくさん見れるかもしれませんね。