世界の通学路。危険な道や驚きの景色6選

世界の危険な通学路 気になる話題
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世界には日本で生活していると全く想像もつかない危険な通学路が存在します。

それは凍った川やロープウェイ、危険な動物のいるサバンナなど地形や気候もさまざまです。

今回はそんな驚くべき世界の通学路を紹介します。

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モンゴル北部の凍ったタンケル川(Tunkhel)を渡る少年

この少年は遊牧民の子供で11月から2月にかけては凍った川を渡る必要があります。モンゴル北部はマイナス30度近くまで気温が下がることもあり、それでも学校が休みになる事はなく過酷な通学を強いられています。

凍った川には氷が薄くなっている箇所もあり一歩間違えれば氷が割れ川に落ちてしまいます。

川に橋を掛けて欲しいという声もあるようですが予算の関係からそれも叶っていません。

ケニアの危険な野生動物のいるサバンナを歩く少女

ケニアにあるマサイ族のカシオレ村には12家族が生活しています。当然学校も無ければ教師もいないので、子供達に勉強を受けさせるには10キロ以上先にある学校まで通わせなければなりません。

マサイ族の少女は危険な野生動物のいるサバンナを抜けて通学しています。サバンナにはライオン、イボイノシシ、キリン、サイなど他にも沢山の動物がいます。中でも最も危険なのは象で、彼らは人間を見ると直ぐに襲ってくると言います。

危険なのは動物だけでなく武装した誘拐集団もいます。通学中は周りに気を配りながら象を見たら直ぐに逃げ、誘拐集団を見かけたら直ぐに隠れなければなりません。

サバンナは柵の無い動物園と言われています。柵の無い動物園を毎日歩いて通学する・・・想像しただけでも恐ろしい通学路ですね。

パプアニューギニアの広大なジャングルを旅する少年

パプアニューギニアはオーストラリアの北にある島国です。この島に住む少女は父親といとこと共に5日間に渡り100キロ以上の道のりを徒歩で通学します。

更に通学路に道と言う道は無く、ジャングルが延々と続きます。間にある村に立ち寄り夜を明かし、またジャングルを歩きます。ジャングルにはヘビやサソリ、毒蜘蛛などがいて、途中ヘビを見つけるとそれを捕まえて袋につめ、夜に焚き火を起こし調理して食べます。

父親といとこはナタを持ってきているのでその場でサバイバルが出来るんですね。

旅の最後には一本の木を掘って作ったカヌーに乗り流れの強い川を下ります。父親といとこがカヌーを漕ぎようやく学校までたどり着くことが出来ます。

ネパールの渓谷と川を渡す簡易ロープウェイを使う子供たち

ネパールは渓谷が多くある国で海抜4,000メートルの高さに半数の国民が生活しています。また山だけでなく大きな川もあり川幅は100メートル以上もあります。流れも急で予算の問題で橋もかかっていません。

太い川には橋の代わりに2本のワイヤーと滑車、大人が2人乗ったらいっぱいのゴンドラが設置されています。子どもたちはこの簡易ロープウェイに乗って学校に通わなければなりません。

このようなロープウェイはネパールでは各所にあり毎日数千人が利用しています。毎年川への落下や指の切断などの事故が起きており国も対応に迫られていますが中々改善には至りません。

川を渡ると今度は公道に出ますがここからはヒッチハイクで学校に向かいます。帰りもヒッチハイクで複数人の子供を車が乗せていきます。

コロンビアの山間に張られた400mのジップライン

コロンビアの子どもたちはジップラインという移動手段を使って通学しています。ジップラインとは渓谷に張られたワイヤーを両手に滑車とブレーキを持って渡る乗り物です。よくアクション映画で見られるアレです。

小さな子どもは流石に親や兄弟が同伴しますが中には一人で渡る子供もいて、かなり危険な通学路になっています。

ジップラインの長さは400mもあり、時速60kmのスピードで一気に滑り下ります。学校自体は山の中腹にあり、ジップラインを降りてからも細い山道を登らなければなりません。

コロンビアは1964年から50年以上に渡りコロンビア内戦が続き、2017年に停戦協定がなされました。しかしその後も新たなゲリラ武装集団が誕生していて、2019年1月にもテロが起きています。国内の状況がまとまり子供たちも安全に通学できるようになるにはまだまだ先が長そうです。

中国四川省の崖をハシゴで登る子供たち

中国四川省の子供達は800mの断崖絶壁を鉄製のハシゴを使って下りなければ学校に通うことが出来ません。メディアに取り上げられた際に政府が動き2016年に鉄製のハシゴが設置されましたが、それまでは木で作ったハシゴでした。過去に死亡事故も起きています。

彼らが崖の上に住むのは理由があり、今から400年前に他の民族との争いを避けるために崖の上に住み始めたと言われています。

それからもずっと崖の上に住む彼らの村は中国では崖村と呼ばれており、メディアに取り上げられて以降、現在では中国共産党の指示でメディア規制が入りカメラが立ち入ることが出来なくなってしまいました。

ハシゴの上り下りは慣れている人でも上り60分・下り90分は掛かり、村民以外だとその倍は掛かると言われています。毎日通学するのはあまりに危険すぎるので子供達は一度学校に通うと宿舎に泊まりながら10日間の授業を受け、その後は4日間の休みをもらえます。

また子供達はハシゴを上り下り出来るようにならなければ学校への登校許可が許されません。13歳から通い始める子もいます。

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