巷で話題になっているコオロギパンに次いで今話題にあがって来ているのがゴキブリミルクです。
ゴキブリミルクというなんともパンチのあるネーミング。
想像するのも恐ろしい鳥肌モノのパワーワードですよね。
コオロギパンだけでも勘弁してほしい筆者はゴキブリミルクの文字を見て卒倒しかけました。
「コオロギパンみたいにゴキブリを粉末にして牛乳に混ぜるのか?」
こう考えた人は少なくないでしょう。
そこで今回はゴキブリパン、、ではなくゴキブリミルクを調べていきます。
もう食い物に虫を入れるのはやめてほしい。。
それと念のため、、この記事の最後にパシフィックビートルというゴキブリの画像を載せますがそこまでキモくはありません。
いわゆる日本の家庭に出てくるような特徴はないです。
この記事の最後に載せます。
いきなり出してびっくりされても困るので。
では解説に入ります。
ゴキブリミルクはパシフィックビートルのお乳が由来
2016年に英国の科学雑誌『IUCrJ』である研究チームがパシフィックビートルという甲虫はゴキブリの中で唯一の「胎生」であると発表しました。
胎生とは母体の中で栄養を得ながら育つことを意味します。
哺乳類は胎生ですよね。
人間も母親のお腹の中で育ちます。
アブラムシやツェツェバエ、一部のサソリも胎生です。
そしてその対極に位置するのが「卵生」
つまり卵を生んで、卵から孵るという方法。
哺乳類以外の殆どの生物は卵生です。
そしてパシフィックビートルはゴキブリの中で唯一の胎生であると。
パシフィックビートルは授乳して子を育てる
そして驚いたことにこのパシフィックビートルといゴキブリ。
なんとミルクを出して、子供のゴキブリに与えるそうな。
研究チームの一人、レナード・チャバス氏がいうには厳密にはミルクではなくタンパク質豊富な液体だそう。
パシフィックビートルはお腹の中で卵が孵り、お腹の中で赤ちゃんを育てます。
ここまでは人間と同じですね。
といってもこの時点ではまだ「胚」と呼ばれる状態で、ゴキブリの形はしていません。
この胚に母親の子宮からいわゆるゴキブリミルクなる高タンパクの液体が与えられます。
胚に取り込まれたミルクは結晶になる
ゴキブリの赤ちゃん(胚)にゴキブリミルクが与えられると、赤ちゃんの中腸でタンパク質の結晶になります。
キラキラしているのが胚からこぼれたタンパク質結晶です。
私達はこんなキラキラしたものを今後飲んで生きていくのでしょうか?
この結晶を発見したことがこの研究チームの最大の発見ということで英国の科学雑誌『IUCrJ』に載った訳です。
このタンパク質の結晶、とんでもない栄養価を持った完全栄養食だそうで研究チームはこう述べてます。
「タンパク質、必須アミノ酸、脂質、糖質……まさに人が必要とするものです」
エネルギー量は牛乳の3~4倍!
牛乳の感覚で飲んでたらめちゃくちゃ太りそうですね。
ゴキブリミルクの酵母を抽出し量産が可能に!
2022年の時点で量産の準備ができたとの情報もあります。
どうやったかはわかりませんが酵母を抽出したそうで、、、
牛乳にでも混ぜると栄養が増えるんでしょうか?
ちなみにゴキブリミルクはビル・ゲイツ謹製だそう。
めちゃめちゃ推し進めてきたらどうしよう。
ラメ入りの液体を朝食のお供に添える日常がスタートするかもしれません。エスエフゥゥ~。
ちなみに味に関しては研究者が舐めてみたそうで、
特に味は無かったがハチミツとコーンを連想したとのこと。
甘そうな風味があるという解釈で良いのでしょうか。
良くわかりませんね。
でも絶対に無理な味ではなさそう。
まとめと画像
さてここまでゴキブリミルクとは何かをまとめてきました。
ゴキブリミルクはパシフィックビートルという種類のゴキブリから採れる。
正確には赤ちゃんの中腸で結晶化したタンパク質。
そいつの酵母を抽出し、量産する。
そんなところでしょうか。
そしてお待ちかねのパシフィックビートルの画像を貼ってこの記事を締めます。
ありがとうございました。